上の写真は天明三年(1783)、浅間山火口から流れ出した鬼押出し溶岩流の西端部です。通常は登山できない場所ですが、調査のために撮影された方から画像をお借りしました。
溶岩の流れる速度はゆっくりで、山の急傾斜でも時速約4kmともいいます。そのために大きな段差が生まれるのです。
例年、ゴールデンウイークの頃に現れる農作業の合図「逆さ馬」の雪形は、この段差により陽があたりにくい場所ができるためです。
西端の麓には「浅間山溶岩樹型」という名勝があり、少し危ないですが溶岩の崖に登ることもできます。
こちらは鬼押出し溶岩流の東端の映像です。
べっこう飴よりも、もっと粘性の高いものが流れてくると、このような崖の風景を残します。
鬼押出し溶岩流の溶岩崖、いつか機会があればご覧になってみてください。