知ってました? 江戸時代の豪商「中居屋重兵衛」の末裔が営む割烹・蕎麦屋

食べたり飲んだり


中居屋重兵衛さんのご子孫は、「割烹 中居屋」というお店を経営していらっしゃいます。蕎麦の専門店ではないのですが、看板メニュー「天付きもりそば 」の評判が良く、蕎麦屋のイメージが強いです。とにかく、天ぷらの食材が季節によりさまざまで、一般的な野菜・山菜だけではなく、アジサイ、マタタビ、カエデなど、少し変わった天ぷらを出してくれます。衣もサクッとしていて、上品に盛り付けています。

割烹 中居屋の店内には中居屋重兵衛に関する書物が並んでいます。

中居屋重兵衛は本名を黒岩撰之助(せんのすけ)といいます。嬬恋村三原は撰之助が生まれ育った当時、中居村と赤羽根村があり、その地名をとり中居屋十兵衛と名乗りました。

35歳のころ『集要砲薬新書(しゅうようほうやくしんしょ)』という火薬の作り方の書物を出しました。中居村の近くの白根山や万座温泉で取れた火薬の原料のひとつである硫黄を用いて長年火薬づくりをしました。西洋のものとも劣らない火薬の作り方を秘伝とせず、全国の諸大名へ献上しました。

横浜港開港にあわせ、横浜本町四丁目(現二丁目)に中居屋重兵衛と屋号を付けた店を出しまし、生糸取引を行い、生糸関係の輸出の半分以上を重兵衛のお店が占めるまでになりました。日本の良質な生糸を海外へ広めた生糸産業の元を築きました。

こうした偉業を成し遂げ、今でも中居屋重兵衛由来の建物などが嬬恋村に残されています。

割烹 中居屋の外観です。JR吾妻線 万座鹿沢口駅近くの三原大橋から万座温泉方面へいくと左手にすぐ見えてきます。

こちらは「キャベツそば」。嬬恋村名産のキャベツをふんだんに使った夏季限定の一品です。

「割烹 中居屋」、美味しいお蕎麦と天ぷらが食べられるお店です。機会があれば訪問してみてくださいませ。

【店舗名称】 割烹 中居屋
【住所】 群馬県吾妻郡嬬恋村三原388
【TEL】 0279-97-2643
【営業時間】 11:00 ~ 14:30  17:00 ~ 20:00

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