棚田めぐりツアー 
姥捨の棚田、稲倉の棚田、鎌原の田んぼ

棚田めぐりツアー <br>姥捨の棚田、稲倉の棚田、鎌原の田んぼ

2020 年9月 11 日(金)オプショナルツアー
棚田めぐり 姥捨の棚田、稲倉の棚田、鎌原の田んぼ

2020 年9月 11 日(金)の ホテル軽井沢 1130 オプショナルツアーは、
「棚田めぐり 姥捨の棚田、稲倉の棚田、鎌原の田んぼ」を実施いたします。

豊臣秀吉が日本三大名月の一つに挙げた千曲市「姥捨の棚田」。千曲川を見下ろす斜面に田が広がり、「田毎の月」で知られる名月スポットです。それに匹敵する美しい棚田・上田市「稲倉の棚田」と、近年、全国コンクールで金賞等を連続受賞し、食味優れた米を産出している嬬恋村「鎌原地区の田んぼ」を見学します。

昼食は上田市内のレストラン等で、ご自由にお召し上がりください。

「千曲市・姥捨の棚田」
幻想的な景色が人々を魅了し続ける姨捨(おばすて)の棚田。古今和歌集に姨捨の景観と月の歌が残っていることは、いかにこの風景が古くから愛されてきたかを物語っています。
棚田は国の重要文化的景観に選定、「田毎(たごと)の月」は国の名勝に指定され、季節や時間で姿を変える風景は日本の原風景を想わせ、素朴な感動を与えてくれます。

「上田市・稲倉の棚田」
上田市の北東部、殿城地区に、「日本の棚田百選」に選ばれた信州稲倉の棚田(しんしゅういなぐらのたなだ)があります。稲倉の棚田は、元禄時代から明治時代にかけて開田されたものと言われており、山裾から谷間に大小様々な形状の棚田が広がり、その景観について推薦をされ認定を受けました。棚田百選に選ばれたことをきっかけに、「稲倉保全と活性化をすすめる会」が設立され、平成 15 年にはその発展的解消により「稲倉の棚田保全委員会」が設立されました。現在、行政やボランティアなど、多くの人と共に保全活動を進めています。

「嬬恋村・鎌原地区の田んぼ」
嬬恋村鎌原地区で取れるお米が、ここ数年、米・食味・分析国際コンクールでの金賞をはじめとして部門賞の受賞が続いています。
鎌原田んぼに点在する「ホタル石」や「こじはん石」などの巨石は、1783 年浅間山大噴火の際に火口付近で発生し、一気に鎌原村になだれ込み村を壊滅させた土石なだれの一部です。その後、生き残った人々は田んぼにするために大小の石を運び出しましたが、人力で動かせなかった巨石はそのまま残し、田んぼにしました。
鎌原の田んぼは火山灰土、標高 800 m、水はやや硬め・・・と、一般的な「美味しいお米」が取れる条件にはあてはまらないはずなのに全国トップレベルのお米になりました。農家の方々の努力の賜物に他なりません。

≪スケジュール≫

※ 10:30 発の「軽井沢駅発 ホテル行き無料シャトルバス」
  お乗りいただいても、
このツアーに間に合います!

11:30 ホテル 出発
12:20~13:05 上田市内で各自昼食
14:05~15:15 千曲市 姥捨観光会館 
     徒歩で姥捨の棚田に移動 散策
16:15~16:35 上田市 稲倉の棚田
17:10~17:30 嬬恋村 鎌原の田んぼ
17:50 ホテル 戻り

【ツアー参加費】
 会員 無料
 ビジター お一人様 2,000 円
 ※ ご昼食代等は各自で別途ご負担いただきます。

【予約方法】
 ご宿泊ゲスト専用のオプショナルツアーです。
 宿泊予約と共にお申込み下さい。
 ホテル軽井沢 1130 予約係:0279 – 86 – 6111
 (オプショナルツアーはお電話でのみ、ご予約を承ります。)

【定員】 限定3組 最大8名様まで 4名様以上で貸切も可能!

【服装・持ち物】
 動きやすい服装、上着(寒くなった時用に)、飲み水、雨具、
 土の上を歩ける運動靴、身分証明書など。

【申込み〆切】 2020 年9月 8 日

【ツアーチラシ PDF ファイル(A4サイズ)】
 ここをクリック してダウンロードしてください。


2020 年9月 11 日(金)オプショナルツアーの様子
「棚田めぐり 姥捨の棚田、稲倉の棚田、鎌原の田んぼ」

9月 11 日オプショナルツアー「棚田めぐり 姥捨の棚田、稲倉の棚田、鎌原の田んぼ」無事終了いたしました。ご参加くださいましたゲストの皆様方、誠にありがとうございました。

今回もたくさん写真が撮れましたので、担当ガイドのコメントを添えて、当日の様子を報告いたします。

峠のおやき なかざわ(上田市)

嬬恋村から上田市方面に向かう場合は、鳥居峠を越えたところで、まずはゲストにこの「峠のおやき なかざわ」さんに寄るかどうかを確認しています。

こちら様は、一見すると簡易的な建物に見えるので、料理も簡易的だったら…?と、不安でこれまで立寄れなかった方も多いようなので、「なかざわさんは味、量と共に最高ですよ!」と自信をもって教えて差し上げることにしています。

今回も、昼食前の小腹の空いたタイミングで訪問し、野沢菜と茄子のおやきをご注文されました。ご感想は「やっぱり、地元の人が教えてくれる店は、違うねえ~」とのことでした。

姨捨の棚田(千曲市)

今回のゲストは、バス旅で名古屋方面からお見えになった際に、姨捨ICからやや遠風景として姨捨棚田をご覧になったそうです。それで「あの棚田を歩いてみたい!」と思った矢先に当ホテルのオプショナルツアーとの出会いがありました。きっと、ツアー参加は運命だったのではないでしょうか。

信濃国更級郡八幡(現在の千曲市八幡)に広がる棚田の水を張った水田の一つ一つに映り込む月は、古くから「田毎の月(たごとのつき)」と謳われるほど美しいことで知られていました。

安土桃山時代には豊臣秀吉が、天下に聞こえる月見(観月)の名所として「信濃更科と陸奥雄島、それに勝る京都伏見江」の3箇所を挙げています。また、全国で「日本三大名月」と呼ばれる場所はさまざまですが、多くは信濃国更科=姨捨棚田を筆頭に挙げています。

天気のいいツアー始めのうちに、こちらにご案内することができました。

手打ちそば 福太郎(千曲市)

東信濃での昼食は、まずは蕎麦をおススメすることが多いです。理由はそばが美味しい店が多いからです。今回のゲストにインタビューした結果、当地でまた、くるみ蕎麦を食べたことが無かったので、姨捨観光会館の職員さんにくるみ蕎麦の美味しい店をお伺いし、訪問したのが「手打ちそば 福太郎」さんでした。

メニューを見て、「くるみ汁そば 1,000 円」とありました。注文してから割と待ったのですが、出てきた蕎麦を見てなるほどと思いました。通常のくるみ蕎麦はつけ汁とは別の器で「くるみだれ」が出てくるのですが、福太郎さんでは擦ったくるみをしっかりと溶かし込んだ、灰色のつけ汁が出てきます。

これがまたクリーミーで、くるみ本来の甘さと出汁が絶妙に合っています。お蕎麦はやや細めで、一本一本にハリとコシがあり、角が立っているイメージです。はっきり言って、絶品でした。

始めは量が多いように思えたつけ汁でしたが、食べ終わってみるとピッタリの量で、最後に出てきたそば湯は新たにめんつゆも出してくださいました。また、このめんつゆもとても美味しいので、ざるそばだって美味しいと思います。

凄いお蕎麦屋さんが人知れずある、それが東信濃でございます。

上田城跡(おまけ)

今回は時間に余裕がありましたので、ゲストの要望にお応えすることができました。復路では「上田城」にも訪問散策させていただきました。

真田信繁(幸村)の父、真田昌幸によって築城された上田城は第一次・第二次上田合戦で徳川軍を二度にわたり撃退した難攻不落の城として知られています。日本百名城 二十七番・日本夜景遺産に認定されています。

二の堀、南櫓・北櫓・東虎口櫓門、真田石、真田神社、本丸跡、真田井戸、隅おとしなどを見物していただきました。ゲストは本丸から隅おとしを見下ろすと、何か大阪城の真田丸を連想する…と仰られていました。

岡崎酒造と北国街道柳町(「稲倉の棚田」のプラスαとして)

チラシではうたっていませんでしたが、岡崎酒造さんには時間があれば寄らせていただく予定でした。なぜなら、岡崎酒造さんは「稲倉の棚田」で酒米「ひとごこち」を栽培し、その酒米で酒造りもしているのです。低農薬・低化学肥料でつくられた「信州亀齢 稲倉の棚田産ひとごこち純米吟醸」は、信州の自然の恵みと、キレの良い味で 大変好評です。「安心・安全」へ向けた棚田の米作りが、長野県の認証制度「信州の環境にやさしい農産物」に認証されました。

しかしなんと、昨日、ある分は全て完売したとのこと、残念!

今回は、今夜、お部屋でお飲みになる分として、「信州亀齢 美山錦 純米大吟醸 360 ml」をお買い上げになられました。

信州亀齢は、2015 年関東信越国税局酒類鑑評会の吟醸部門において、最優秀賞(第一位)を、純米部門でも優秀賞を受賞された、とても力のある酒蔵です。今はやりの微発泡酒がメインなところも、時代のトレンドをしっかりと押さえている感じがいたしました。

稲倉の棚田(上田市)

鎌原の田んぼと鎌原観音堂(嬬恋村)

最後にご案内したのは、嬬恋村の田んぼである、「鎌原の田んぼ」です。

当ホテルの住所も嬬恋村鎌原(かんばら)です。鎌原区はとても広く、車で 10 分以上走っても鎌原区の場所も多いです。1783 年に浅間山が噴火した時には、鎌原区は大変に大きな被害を受けました。火口から流れ出た溶岩が途中で二次爆発・崩壊し、焼けただれた高温の巨大溶岩塊を多数含めた土石なだれとなって集落の主要部を襲ったのです。

この時、鎌原観音堂に逃げ込んだ 20 %未満の村人達だけが生き延び、その子孫によって鎌原村は復興を遂げました。溶岩と軽石だらけの不毛地を田んぼにするのは相当大変だったようです。田んぼに点在する「ホタル石」や「こじはん石」などの巨石は、人力では運びきれなかった浅間山の溶岩塊です。その鎌原で取れたお米が、ここしばらく全国区でのお米のコンクールで、金賞をはじめとして部門賞の受賞が続いているのです。

農家の方々の努力の賜物で全国トップレベルのお米を算出するようになった、「鎌原の田んぼ」を最後に見て、鎌原観音堂にお参りをして、ホテル軽井沢1130の田んぼめぐりツアーを締めくくりました。


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